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マダニの極東型ウイルスで感染症「ダニ媒介脳炎」に?致死率30%で重症化か

畑や山に行く人はダニ対策をしている人は多いかと思います。

しかし普段から山に入ることがない人がハイキングや山菜採りに行く場合はダニ対策などしないことがほとんどでしょう。

せいぜい蚊やアブから身を護るために虫除けスプレーを掛けていくくらいでしょうか?

その場合はダニに噛まれることが多々あるかと思いますが、症状はそれほど大したことないもので終わることが多いですよね。

しかし今回ご紹介するマダニの場合は、普通のダニと比較すると重篤な感染症を引き起こす可能性が高くなるのです。

さらに重い症状を引き起こしかねない「極東型」というウイルスがマダニから検出されてしまったようで・・・ちゃんとした知識を身に着けておく必要が出てきました。

マダニ極東型ウイルスで重症化?

 札幌市のマダニから、極めて重い症状を引き起こす極東型ウイルスが見つかりました。

マダニに噛まれたり刺されたりして発症するダニ媒介脳炎という感染症の原因となるのがウイルスなのですが・・・

重症化しやすい極東型ウイルスは、今から23年前に北海道南部で発見されて以来の確認となっています。

マダニが持つ極東型ウイルスが重い症状を引き起こすと言われている理由の1つに致死率がありますが・・・

欧州型やシベリア型のち市立が1%から3%であるのに比べて、極東型ウイルスによるダニ媒介脳炎の致死率はなんと30%にも達してしまうのです。

そんな危険なウイルスが一般住宅の近くのマダニから検出されたことに専門家も驚きを隠せないようです。

ダニ媒介脳炎とは?

ダニ媒介脳炎とは、そのウイルスを持ったマダニに噛まれたり刺されたりした場合に感染するのですが・・・

もしダニ媒介脳炎を発症してしまったらインフルに似た高熱や痙攣などの症状が出ます。

さらに重症化した場合には精神錯乱に陥ったり死亡したりしてしまうのです。

潜伏期間が1周間から2周間もありますので、ダニ媒介脳炎の症状が出たとしてもマダニに噛まれたことを忘れている場合も多く風邪やインフルと勘違いする例も多いようです。

ダニ媒介脳炎のワクチンや治療法は?

 ダニ媒介脳炎に関しては予防ワクチンもありますので、野山に入ることが多い人は事前に接種しておくことをオススメしますが・・・

まさか自分がマダニに噛まれるなんて思っていないでしょうから、自ら進んで接種する人はそんなに多くはいないでしょう。

そして肝心の治療法ですが、ダニ媒介脳炎に対する特別な治療法というのは今のところは存在していません。

対処療法をするのみとなっています。

治療法がないことから予防が重要になってくることは覚えておくと良いでしょう。

ダニ媒介脳炎の検査および診断

ダニ媒介脳炎を診断する場合は、保健所などに検査を以来して病原体診断をする必要があります。

一般的には患者の血液などからウイルスを検出するしか確認の方法が無いのですが、治療法が無いことから検査をしても無駄に終わる可能性もあります。

正しい診断名が付くのは良いですけどね。

マダニの特徴

 マダニは沢沿いの斜面や牧草地、森林地帯に多く生息していますが・・・

家の中や人間が管理している区域にはほとんど生息していないという特徴を持っています。

普段から山や林に行かない人は過度にマダニを恐れる必要はないでしょう。

ただし、登山をした人の服や荷物にマダニが付いて来る可能性は否定できないので安心はできませんね。

マダニへの対策としては、野山に入る場合は長袖長ズボンは必須とし・・・

長靴や帽子や手袋を着用することを強烈に推奨いたします。

帰宅した場合は家の外で上着を脱ぐようにして、もし虫やダニが服に付いていた場合は素手で取り除くのではなくてガムテープなどを利用して取ると良いでしょう。

さらにシャワーや入浴中にダニに噛まれていないかチェックしておくと完璧です。 

マダニとダニ媒介脳炎まとめ

今回は「マダニの極東型ウイルスで感染症【ダニ媒介脳炎】に?致死率30%で重症化か」という内容でしたが・・・

何もダニ媒介脳炎だけが恐ろしい病気なわけでもなくて、一般的にはマダニ媒介SFTSと呼ばれているもので、日本ではSFTS患者は5月から8月に多くの患者が発生しています。

またほとんどが西日本に集中していて、中部では三重県までで北陸だと石川県までが患者の発生が確認されています。

 ちなみにマダニの虫除けスプレー(忌避剤)もあるにはあるのですが、付着する可能性を減らすことができるだけで完全に噛まれることを防げるわけではないことは覚えておきましょう。

最後にマダニに噛まれているのを見つけた場合ですが・・・

感染症の病原菌が体内に入るリスクを減らすために、できるだけ早く身体から取り除くようにしましょう。

その場合に大切なのが強引に引き離さないことですね。

マダニの口の根本部分がちぎれてしまうと皮膚内に残ることがあるので、口がちぎれないようにピンセットなどで丁寧に引き抜く必要があります。

どちらにしても、マダニによるダニ媒介脳炎を防ぐためには予防が大切になります。

もし噛まれてしまった場合は・・・致死率30%の極東型ウイルスを持っていないことを祈りましょう。